前世療法体験談 1
Tさん(男性)の場合
自分の天職を知りたいということで、Sさんは、前世療法をお受けになりました。
はじめに、リラクゼーションの催眠をし、「天職がわかる過去生」へと誘導していきます。
そして、Sさんは、過去生へとたどり着いたのです。
(以下、T=セラピスト、C=クライアント)
T「あなたは、今、どこにいますか?足元を見てください。」
C「足元は、地面で、乾いた土のようです。足には、ブーツのようなものを履いています。」
T「体を見て、触って。何を着ていますか。目の色、肌の色は?」
C「肌の色は、肌色。目は、茶色っぽい黒。服は、革をなめしたような服。遊牧民のような...格好です。」
T「それでは、しっかりとその人の体の中へと入っていってください。そして、その人の目から、周りを見渡してください。何が見えますか?」
C「草原にいるようです。周りには、山羊が見えます。ここには、私一人です。犬もいます。」
T「それでは、その日の夕食の場面に移ってください。傍に誰かいますか?」
C「家族がいます。テントのような所で、食事をしています。妻と、小さな子供が1人います。女の子です。」
T「あなたは、どんな名前で呼ばれていますか?」
C「...あなた...と。名前は、オロ...とか...オノかな」
T「奥さんと、子供さんは、現世のSさんの知っている人ですか?」
C「わかりません。」
T「では、オノさんの人生で、重要な場面へと移ります。どんな場面でしょうか」
C「娘の結婚式です。村が総出でお祝いしています。祭り騒ぎのようで、賑やかでとても楽しい。幸せな気分で、満ち足りています。」
T「娘さんのだんなさんは、Sさんの知っているひとでしょうか。」
C「弟?かな。」
T「それでは、次のオノさんにとって重要な場面へと、移りましょう。どんな場面ですか?」
C「高い山の上から、村を見下ろしています。朝日がとてもきれいです。ここは、お気に入りの場所で、よく、馬に乗って一人でここへ来るようです。」
T「そこで、何をしているのですか?」
C「隣の村まで、行った帰り道です。山羊の皮で作った、装飾品を売ってきて、その代わりに、麦や、薬草を手に入れてきました。長旅だったので、やっと我が家へ帰ってきてほっとしています。今日は、村の仲間と一緒です。」
T「それでは、次のオノさんにとって重要な場面へと移ります。」
C「孫たちに囲まれて、一緒に遊んでいます。」
T「お孫さんは、Sさんの知ってている人ですか?」
C「わかりません。」
T「そこで、何をしているのですか?」
C「私の誕生日を祝ってくれています。娘夫婦や、息子夫婦などたくさんの、子供、孫がいて、とても賑やかです。」
T「それでは、オノさんの、死の場面へと移ります。死を通り越して、体から魂が離れたら教えてください。」
C「はい。離れました。」
T「そこから見て、何か思うことはありますか?」
C「平凡だったけど、幸せな人生だった。」
T「そこから、上へと昇っていきましょう。高く、高く、上へと昇ってきました。そこから見ると、オノさんの人生が一本の道のように見えてきます。何か思うことはありますか?」
C「平坦で、まっすぐな道。周りには、花や、緑にあふれている。起伏も少なくて、のどかな感じ。」
T「それでは、そこから、さらに上へと昇っていきます。かなり高くまで昇ってきました。Sさんの人生と、オノさんの人生がそれぞれ一本の道となり、平行して並びます。二つの道を見て、何か感じることはありますか?」
C「オノサンの人生は、平凡だった。それはそれで幸せだったけど、次はもっと波乱万丈の人生がいいなあ、とも思った。今の人生は、決して楽ではないけれど、いろんな経験ができている。ただ、平凡な幸せをもっと大切にしたほうがいい。感謝が足りない。」
T「それでは、そこから上を見て。何が見えますか?」
C「小さな輝く星が見えます。」
T「その輝く星に向かって、上へ上へと昇っていきます。そして、星の中へと入ってください。中に誰かいますか?」
C「ああ...神々しい光の中に、白髪のおじいさんがいます。ローブのようなものをまとっている。」
T「おじいさんに聞いて。私の人生の目的は何ですか?」
C「人を楽しませることだって。人に安らぎや、喜びを与えることだ。そして、それを分かち合うこと。」
T「私の天職は、何ですか?」
C「人の役にたって、人を喜ばせなさい。そうすれば、幸せだ。」
T「職業は何がいいのですか?」
C「自分の心が、気持ちいいと思うことだ。お前が一番よく知っている。」
T「私の人生は、これまで順調ですか?」
C「順調だ。」
T「オノさんに聞いて。私に何かアドバイスをください。」
C「もっと、人に感謝して。そうすれば、もっと幸せを感じることができる。今の幸せをまず大事にしなさい。」
T「私には、それができますか?」
C「できる。」
T「おじいさんにお願いします。私が、何もかも大丈夫になった、未来の姿を見せてください。」
C「たくさんの人たちの前で、話をしています。皆目が輝いています。私も、誇らしい気分です。」
T「その気持ちを体のどこで感じますか?」
C「胸のあたりに、ジーンと感じます。」
T「その感じにむかって、ありがとう、これからもずっと一緒にいようねと、お願いしてください。なんと言っていますか?」
C「大丈夫って言っています。」
T「おじいさんと抱き合ってください。そして、おじいさんのパワーがあなたの中へと溶け込んできます。どんな感じがしますか?」
C「とても、暖かい感覚が、胸いっぱいに広がっていきます。ああ...不思議な感じだけど、とても懐かしい感じ...」
T「おじいさんにお願いします。困ったことがあったら、力を貸してくれますか?」
C「あたりまえだ、と言っています。」
T「オノさんにお願いします。私が、幸せになれるよう、見守ってくれますか?」
C「もちろん、と言っています。」
T「それでは、Sさんが、元いた場所へと戻ってください...。」
Sさんは、今の仕事に不満を持っていました。
しかし、ここで解ったことは、今置かれている自分の環境に「感謝」することでした。
そして、自分の天職とは、職業のことではなく、「生き方」であることがわかりました。
「生き方」が望むものではなかったら、どんな仕事をしたとしても、幸せを感じることはできなかったことでしょう。
幸せな天職へと、たどり着くキーワードが「感謝」だったのです。
Sさんは、オノさんの人生から、たくさんのヒントを得たのです。
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