前世療法体験談 2
Sさん(女性)の場合
Sさんは、今の人生に前世がどんな影響を与えているのかを知りたいということで、前世療法をお受けになりました。
息子さんの病気のことで、ずっと悩んでおり、何か解決へのヒントがあればということでした。
私は、Sさんを「今一番知る必要のある前世」へと誘導していきました。
私「あなたは今、どんなところにいますか?」
Sさん「高原にいます。」
私「他には、誰かいますか?」
Sさん「いいえ。誰もいません。」
そこは、街から離れた山の中腹のようなところで、近くには山小屋のような建物がありました。
彼女は、なぜか裸足で、そこに立っていました。
Sさんには、身内らしい人がいないようです。
容姿は、肌の色が白く、髪と目は茶色のようです。
ドレスを身につけているようでした。
彼女がなぜ、そこにいるのか理由はわかりませんでした。
私「では、少し時間を進めてみましょう。その日の夕食の時間へと進みます。何が見えますか?」
Sさん「一人で、食事をしています。シチューのようなもの?を食べています。
部屋はそんなに広くなくて、近くに暖炉があります。」
私「あなたは、今おいくつですか?」
Sさん「17歳くらい。」
何度か、時間や場面を進めていきましたが、彼女はいつも一人のようでした。
そして、山小屋に一人で住み、自給自足の生活をしていることがわかってきました。
そこには彼女以外誰もいなくて、ずっと一人で暮らしているようでした。
私は、彼女の最後の場面、死の場面へと時間を進めました。
私「何が見えますか?」
Sさん「自分の家(山小屋)に一人で、ベッドで寝ています。」
私「今、どんな気分ですか?」
Sさん「熱がずっと続いているようです。でもそんなに苦しくはない。」
私は、彼女に死を迎えて肉体を離れてもらうよう、誘導しました。
そして、その人生を振り返ってもらいました。
Sさん「今の人生は、いろんなことがあり過ぎる。それに比べて何も無い人生だった。」
私は、肉体を離れた後、空高くへ昇っていくようにと誘導しました。
そして、その先に見えた光の中へと入っていってもらいました。
私「さあ、光の中に入ってください。すると体が光に包まれていきます。暫くするとだんだん回りが見えてきます。何が見えてきましたか?」
Sさん「母が...います。」
Sさんのお母さんは、既に他界していました。そのお母さんが目の前でにっこりと笑っていたのです。
私はSさんに、何かお母さんに伝えたいことはありますか、と伺いました。
するとSさんは、突然泣き始めました。
Sさん「わがまま言ったり、反発ばっかりしてごめんなさい...。わたしはいい娘じゃなかった。
お母さんにもっと親孝行したかった。私を産んでくれてありがとう。お母さんの子供に産まれて良かった」
お母さんは、無言でずっと笑っていました。
まるで、全てをわかっていたかのように...。そして全てを受け入れてくれているかのようでした。
お母さんはずっと見守ってくれていた、と教えてくれました。
最後に、お母さんと抱きしめあって、想いを分かち合ってもらいました。
もしかすると、お母さんに会うために、セラピーを受けたのかもしれませんねとお伝えして、セッションを終えました。
しかし、私はひとつ気になっていたことがありました。
彼女がどうして、一人で隠遁生活のようなことをしていたのか、その理由が分からなかったのです。
そして、その日Sさんからもらったメールで、その謎が解けました。
「Sです。今日は、ありがとうございました。
帰りの電車の中での事を、忘れないうちに先生に伝えたかったのでメールをしてしまいました。
新宿から電車に乗った時、ふと目を閉じたら見えたんです。
私の前世…確かに回りは何もなく、私は一人だったのですが後ろを振り返ったら町が見えたんです。
まるで富士山の五合目から下を見ているような…私が裸足だったのは、逃げて来たからです。
母が小さい時に亡くなり、父が再婚をして…私は継母にいじめられ、辛くて逃げたんです。
父は優しかったのですが、継母には何も言えなく私を助けてくれなかった…
血の繋がらない弟と妹もいました。(今の子供達かもしれません)
可愛くていい子供達だったけど、私は耐えられなくて飛び出すように逃げてきたんです。
そこで、ハッ!と我にかえり目を開けました。
一瞬、何処にいるのか分からなくなり電車を降りてしまいました。
新宿??と思ったのですが、新宿で乗ったはずだと思い、少し頭がパニックになりましたが、池袋でした。
ほんの数分の間の出来事でした。それから、考えていたら色々な事がわかりました。
今まで、再婚の話は何度かありましたが、どうしても再婚には抵抗があったんです。
子供達を本当に可愛がってくれるのか…私よりも、子供達を大切に思ってくれるのか…
やはり、前世の記憶が残っていたのだと思いました。」
Sさんは、離婚を経験されていて、女手ひとつで子供たちを育ててきたのです。
そこに、芯の強さと、何でも一人でやらなければという責任感を感じました。
私はSさんに、困ったときは誰かの助けを借りてもいいんですよ、とお伝えしました。
私はこのセッションを通じて、親子の絆の深さを実感しました。
そして、人と繋がることの大切さを、改めて教わったのです。
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