こころの休憩室(心理コラム)

本気を引き出す2つの質問

まだ「本気」出してないだけ。

「本気」を出せばできるはず!

私はずっとそう思っていました。

実際、そう思っている人も
多いんじゃないでしょうか。

考えてみれば、私が人生の中で
「本気」を出したことは
数えるほどしかありません。

対人恐怖症を克服したときと、
営業の仕事をしていたとき、
それに起業をしたときぐらいです。

この3つの出来事に共通するのは

「もうこんな状態は耐えられない!」

という強烈な動機があったことでした。

対人恐怖症だったときも、
営業成績がずっとゼロだったときも、
起業前に会社務めが苦痛だったときも、

「もうこんな状態は嫌だ!」

という強烈な動機がありました。

人は強烈な動機があるとき
普段では考えられないような
行動を取ります。

つまり「本気」になるわけです。

人間の動機は2つしかない

人の行動の動機は大きく分けて
2つしかありません。

1つは快楽を求める動機

美味しいものを食べたい!
楽しいことをしたい!
気持ちよくなりたい!

そんな快を求める動機。

そしてもう1つは
苦痛を避けようとする動機

退屈をなんとかしたい。
痛みを取り除きたい!
気持ち悪さをなんとかしたい!

そんな苦痛を避けようとする動機です。

人間の最も強い怖れは
命を脅かされることです。

なので、本能的には
快楽を求める動機より、
苦痛を避けようとする動機の方が
何倍も強いです。

私が本気を出したのも、
強烈な「苦痛を避けたい!」という
動機があったからでした。

本気を引き出す2つの質問

「苦痛」を取り除いた先には
未来への「希望」もありました。

対人恐怖症が治れば
人と楽しく会話ができるし、
恋人もできるかもしれない!

営業成績が上がれば
収入が増えるし、
称賛を受けられるかもしれない!

起業をすれば、
好きなことを仕事にして
きっと充実した毎日になる!

苦痛を乗り越えた先には
求めていた「快楽」が
得られると信じていました。

快楽を求める動機と、
苦痛を避けようとする動機。

この2つの動機が
鮮烈であればあるほど、
人はワクワクした気持ちになり
「本気」になります。

「本気」を引き出すには、
なんのためにそれをするのか
という強い動機が必要です。

胸に手を当てて、
自分の心に尋ねてみてください。

・今のまま惰性で生きたら10年後どうなる?
・本気で人生を生きたら10年後どうなる?

コツは、五感を使って
リアルに想像することです。

特に最悪の状況を
ありありとイメージすると
動機がはっきりします。

ぜひ自分自身にこの2つの質問をして
未来の自分を想像してくださいね。

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