「子供が宿題をなかなかやらなくて
つい、怒ってしまうんです」
お子さんを持つお母さんから
よく聞く言葉です。
アドラー心理学には、
「主観主義」
という考え方があります。
主観主義とは、
「人にはそれぞれ自分の考えがある。
だから相手の立場になって考えよう」
という考え方です。
人に動いてもらいたいなら、
自分の都合を押し付けるのではなく
相手の立場になって、
提案する必要があるわけですね。
例えば、ゲームばかりして
宿題をしない子供に
「早く宿題をしなさい!」
というのは親の都合を
押し付けているだけなので、
なかなか動いてくれません。
そんな時、アドラーは
「相手の関心に関心を持とう」
と言っています。
ゲームをしている子供は、
ゲームに関心があります。
だから宿題のことを話す前に、
ゲームの話題を振るんですね。
「そのゲーム面白い?」
「うん」
「今、何してるの?」
「あとちょっとでこのステージを
クリアできそうなんだけど
難しいんだよ」
「そうなんだ」
「……なんか用?」
「うん。宿題はどうするのかなと思って」
「これ終わったらやるよ」
こんな感じで、相手の関心に関心を向けると
心を開いてくれやすいし、
こちらのことにも関心を持ってもらいやすいです。
「愛の反対は無関心」と言われますが、
自分に関心を持ってもらえたら
誰だって嬉しいものですよね。
特に自分の興味があることに
関心を持ってもらえたら、なおさらです。
そして、実際に宿題をやったら
「宿題やったんだ!頑張ったね」
と宿題をしたことにも関心を向けてください。
宿題をしたことに関心を向けることで
子供のやる気が上がります。
叱ったり、怒鳴ったりすれば
しぶしぶ宿題をするかもしれません。
でも、それを繰り返すと
言わないとやらない、
誰も見ていないと何もしない、
というように自発性が失われます。
それは親にとっても子供にとっても
ハッピーなことではありませんよね。
子供の関心に関心を持つ。
私も自分に余裕がないときは
叱りつけてしまうことがあります^^;
子供に関わるときには
お互い気をつけましょうね。