こころの休憩室(心理コラム)

セルフイメージは上げるな

自分が自分のことを
どう思っているか、
どんなイメージを抱いているかを
セルフイメージと言います。

セルフイメージが高い人は、
自信があり積極的、能動的で
自分の欲しいものを
手に入れやすくなります。

だから、

「成功したければ
セルフイメージをあげよう!」

と言われることが多いです。

しかし、ここには大きな落とし穴があります。

無理に上げたセルフイメージは
その後、必ず下がるからです。

しかも、上げた分だけ下がるので、
落差でメンタルがやられてしまいます。

セルフイメージを上げるために
例えば、こんなことが言われています。

お金持ちになりたければ
お金持ちのふりをするといい

自信が持ちたいなら、
自信のあるふりをすればいい

というものです。

高級ホテルのラウンジで過ごしたり、
憧れている人の行動をまねしたり、
そうやって、背伸びをするわけです。

でも、いくら背伸びをしても
背は伸びません。

いずれ疲れて元に戻るか、
あるいはもの凄く疲れて
しゃがみ込んでしまいます。

自己暗示でセルフイメージを上げる
という方法もあります。

私は天才!

私は可愛い!

僕はかっこいい!

そうやって、自分に暗示をかけて
セルフイメージを高めようという方法です。

これもうまくいけば効果はありますが
長続きはしません。

しょせんハリボテの自信であり、
ボロが出ればセルフイメージは
簡単に崩れてしまいます。

時々、役者さんが、

「役があれば堂々としていられるけど、
素の自分で人前に出るのは苦手だ」

と言っているのを聞きますが、
ハリボテのセルフイメージは、
そんな演じている自分という感じです。

背伸びは続かないし、
演技はバレます。

演じている自分と
本当の自分とのギャップで
苦しくなってしまいます。

自分は自分でいい。

長所、短所、得意、苦手、
全てひっくるめて自分は自分でいい。

かけているところも、
足りないところも、
全部含めて自分でいい。

こう思えるようになると、
セルフイメージを上げる必要がなくなります。

他人の評価軸ではなく、
自分軸で生きられるようになります。

この自信は一度身につけば、
一生折れることはありません。

そして、本来人間が持っている
好奇心によって、
自然に成長していきます。

私もうまくいかないこともあるし、
足りないところもたくさんあります。

そして、やりたいこともたくさんあります。

ここから一緒に成長していきましょう。

応援しています^^

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