アドラー心理学では、
人と協力関係を作るために、
「勇気づけ」という方法を
勧めています。
例えば、子育ての場面で
子供に宿題をやって欲しければ、
「宿題しなさい!」
と叱るのでも、
「宿題をやって偉いね!」
と褒めるのでもなく、
宿題をしている時に
「今日はどんな宿題が出たの?」
「私もその問題、一緒にやってもいい?
どっちが早く解けるか勝負しようよ」
「この問題、難しいな。
どうやって解くの?」
など、子供が宿題をやっていることに
親も興味を持ったりします。
ここに挙げた言葉がけは
あくまで一例ですが、
勇気づけの目的は、
「相手を元気にすること」
「相手のやる気を高めること」
にあります。
こちらが叱咤激励しているつもりでも、
相手がその気にならなかったら、
それは勇気づけではないんですね。
例えば、
「テストで90点ってすごいじゃん!」
と褒めたつもりが、
「次もいい点を取らなきゃ……」
と相手にとっては
プレッシャーになる場合もあります。
こちらが何をしたかではなく、
相手が元気になったか、
やる気になったかどうかが
大事なんですね。
それからもう一つ、
「結果だけでなく、過程にも注目する」
というのも、アドラー心理学では
重視します。
結果だけにとらわれると
「いい点を取らない奴はダメだ!」
と点数の低い子を見下したり、
「いい点を取らなきゃ意味がない!」
と手段を選ばずに悪いことをしてしまう
可能性もあります。
それよりも、
「90点だったんだね。
今回はどこを頑張った?」
と結果だけでなく、
過程にも注目することで
「人生は自分の努力で良くなる」
と学んでいきます。
アドラー心理学には
子育ての秘訣だけでなく、
幸せに生きる知恵が
たくさん詰まっています。
これからこのメルマガでも
アドラー心理学を応用した
カウンセリングの成功事例なども
紹介していきますね。