こんにちは、心理セラピストの竹内ともひろです。
前回までのメルマガで、自己受容の大切さについてお話してきました。自分を受け入れていると、幸せを感じやすいし、たとえ失敗したとしても、心の土台に安心感があるから、あらゆることに挑戦ができます。
自己受容は、子供時代にどんな環境で育ってきたかが大きく関わっています。ただ、子供時代の環境に恵まれなかったからと言って、手遅れということはありません。大人になってからでも、自己受容感を強化することは十分に可能です。
じゃあ、どうしたら自己受容ができるようになるのか?それには、大きく2つの方法があります。
1つは、どんな自分も肯定する習慣を持つこと。もう1つは、人からどんな自分も肯定してもらえる環境を持つこと。片方だけでも効果がありますが、望ましいのは、2つを同時に行うことです。
今回は【どんな自分も受け入れる習慣】についてお話したいと思います。
具体的にどんなことをするかというと、いくつか段階があるのですが、一番最初にするのは【自己否定を止める】という習慣を作ることです。
どうせ自分なんて……
自分はなんてダメなんだろう……
こんなこともできないなんて……
ここもダメだし、あそこもダメだし……
また失敗してしまった……
そんなネガティブな心のつぶやきに「そんなことないよ」「大丈夫だよ」とフォローをしていくんですね。これは、自分の中にある、悪魔の囁きに、天使の声が慰めるというイメージです。
どんな人の中にも、天使のような人格があります。ただ、自己受容ができない人は、天使の存在感が薄いんですね。一応、天使の声もするのですが、悪魔の声が大きすぎて、ほとんど聞いていないんです。
例えば、こんなワークも有効です。
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手のひらの片方に悪魔の自分、もう片方に天使の自分を載せます。そして、手を耳に近づけて、悪魔の言い分を聞いてあげます。
「お前なんて大したことないだろ」
「ほんと、全然ダメだな」
ふんふん、なるほど。そうなんだ。
教えてくれてありがとう。
まずは言い分を否定せずに全部聞いてあげます。
次に、天使の声を聞いてあげます。
「そんなことないよ」
「大丈夫。たくさんいいところがあるよ」
ふんふん、なるほど。そうか、そうか。
教えてくれてありがとう。
これも、否定せずに全部聞いてあげます。
次に、両手を拝むように合わせて、天使と悪魔のエネルギーが一つに混ざり合い、溶け合うところを想像します。最後に、両手を胸に当てて
溶け合ったエネルギーを身体の中に取り込み、深呼吸します。
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これは、NLPの「統合のワーク」と呼ばれるものですが、潜在意識レベルでの変化を促すことができます。他にもいろんなワークがありますが、大事なことは「どんな自分も否定しない」ということです。これを習慣にするには、ある程度、練習が必要です。
ただし、ぶつぶつと独り言が増えるという副作用はあるかもしれません(笑)
どんなことでも言えますが、習慣化には「変わりたい!」という強い動機が必要です。でないと変化がすぐに現れないと
「やっぱり無理」とあきらめてしまいがちだからです。「変わる」意欲さえあれば、時間はかかりますが、誰でも自己受容感を強化することはできます。
絶対に変わるぞ!という意志を持って取り組んでみてください。
次回は【どんな自分も肯定してもらえる環境を持つこと】について、詳しくお話しますね。
●編集後記
先日、ライトワーカー起業塾のグループレッスンがありました。
夏至ということもあり、自分の心の「影」が強く出てきている人もいました。
ネガティブな感情は何かと嫌われがちですが、実は、そんなときこそ、自己受容の絶好のチャンス。
しっかり自分と向き合って、最後はスッキリされていました(^^)