こころの休憩室(心理コラム)

自分を好きになる秘訣(その7)

セミナー当日の朝、
駅まで迎えに来てくれた二人と合流し
セミナー会場へと向かいました。

 

会場に到着すると、
既に何人もの人が集まっていて、
受付をしたり、部屋の外に並んだ
椅子に座ってセミナーが始めるのを
待っている人たちがいました。

 

ざっと見渡して
大体、30〜40人くらいの
人たちがいるようでした。

 

二人からは、

「全力で参加するといいよ!
やればやるだけ得るものがあるから!
頑張って!」

何をするかもわからないのに
そんな励ましを受けました。

 

時間になり、会場に入ると、
セミナートレーナーから、
セミナー内でのいくつかのルールが
紹介されました。

 

なんとなく、威圧感のあるトレーナー……。

私が最も苦手とするタイプです。

 

思わず眉間に皺が寄ってしまったのを
見られたのか、トレーナーから、

「あなた、私みたいな人、嫌いでしょ?」

と言われてしまいました。

 

その後、いくつかのグループに分かれて、
自己紹介などをしたと思うのですが、
緊張のせいか、何をしたかは
ほとんど記憶にありません。

 

わずかに残る記憶では、
セミナーの中では様々な
「実習」と呼ばれるワークがあり、
パートナーと二人一組になって
最近あった驚いたことや
腹が立ったことなどを話し合ったりしました。

 

他には、会場内を全員でランダムに歩いて、
バッタリ会った人とインスピレーションで

無視するか、
お辞儀をするか、
握手するか、
ハグするかを選ぶ

という「選択の実習」というものもありました。

 

流石にいきなりハグを選ぶ人は
ほとんどいなくて、
無難にお辞儀をするか、
握手をしている人たちがほとんどでした。

 

どのワークも緊張して、
自分が変に思われていないか、
おかしなことを言っていないかが気になって
全く楽しむゆとりもありません。

 

初日は変な汗でびっしょりになり
もう、へとへとにくたびれてしまいました。

 

これを、あと3日間もやらなきゃいけないのか……。

 

ぐったりして会場を出ると
例の二人が待っていました。

 

「どうだった?楽しかった?」

 

「いや……ものすごく疲れました……」

 

「もー!せっかく参加するんだから
思いっきり楽しまなきゃ損だよ!」

 

そうは言われても、
初めてのことづくしで、
楽しむゆとりなんてあるわけがありません。

 

ただ、成り行きでの参加とは言え、
せっかく大金を叩いたのだから
何もしないで帰るつもりも
毛頭ありませんでした。

 

来た分の元は絶対に取らなくては!!

 

そう思って、2日目からは
もっと積極的に参加することを
心に誓うのでした。

 

(続く)

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