こころの休憩室(心理コラム)

文句は不幸を呼び、感謝は幸運を呼ぶ

出来事に決まった意味はない

不運な出来事に遭遇すると

「もう、何なの!?」

と文句を言いたくなることって
ありますよね。

私も先日、ドライブ中に
渋滞に巻き込まれて

「ああ、もう!
日曜日に出かけるんじゃなかった!」

とイライラしました。

嫌な出来事があると
嫌な気分をずっと引きずる人もいれば、
すぐに忘れて切り替えられる人もいます。

私はどちらかというと後者の方ですが、
気持ちを切り替えるには
実はあるコツがあるんです。

嫌なことがあった時に
気持ちを切り替える秘訣。

それは

「感謝の気持ちを味わう習慣」

を持つことです。

インディアナ大学の研究

米国のインディアナ大学で行われた
興味深い研究があります。

心理セラピーを必要としている
293人を対象者を3つのグループに分け
こんな実験を行いました。

グループ1

普通にセラピーを受ける

グループ2

セラピーに加え、今抱えている
ストレスや問題をどんどん書き出してもらう

グループ3

セラピーに加え、感謝の手紙を
どんどん書いてもらう

 

12週間後、検証したところ、

グループ3のみ精神状態が
飛躍的に向上した

という結果が出ました。

つまり、

感謝には気分を良くする効果がある

ということなんです。

何をいまさら当たり前なことを……

そう思うかもしれませんが、
私たちは嫌な気分になると
文句はいっぱい出てきても、
感謝の気持ちになんて
なかなかなれないものです。

そんなとき、嫌な気分を
一旦、脇において
頑張って感謝をすることで、
気分をパッと切り替えられるんです。

心理セラピーを必要としているような
最悪な気分にいる人たちも、
頑張って感謝の手紙を書いたことで

(あれ?最悪って思ってたけど、
今の状態も満ざら悪くないのかも)

と思えたのではないでしょうか。

なぜ感謝が幸運を呼ぶのか

文句を言えばスッキリして
多少はマシな気分になるかもしれません。

でも、マシな気分じゃなくて、
最高の気分を味わいたいなら、
意図的に感謝をすることが大事です。

頑張って感謝に意識を向ければ
いい気分を自分で作り出すことも
できるんです。

そして、日頃から感謝の気持ちを
たくさん感じている人は潜在意識に

(自分は運がいい)

(何があっても自分なら大丈夫だ)

という信念が刷り込まれます。

だから、自分は幸運に
恵まれていると感じやすくなるし、
たとえ嫌なことが起きても、
どうにかなると思えるので、
立ち直りも早くなります。

私は、毎日、
お風呂で湯船に浸かりながら
今日の感謝を言葉にしています。

例えば、

日本という治安が良くて、
四季の自然が美しく
教育水準が高くて、

食べ物が美味しくて、
優しい人が多い国に生まれて
本当に良かった……

というように、
自分がいかに恵まれているかを
具体的に言葉にします。

そうすると、自ずと
感謝の気持ちが湧いてきます。

他にも、家族、家、持ち物、仕事など
いろんな場面をイメージしながら、
いかに自分が恵まれているかを
言葉にします。

そうやって、毎日
感謝を味わうことを習慣にしています。

これをやるようになってから、
実際、ついてると思うことが
増えました。

日ごろからチャンスに恵まれたり、
アクシデントが起きたときも、
助け舟がやってきたりするなど、

自分はなんてついてるんだ!

と思うようなことが増えたんです。

ほんの少しの努力で
大きなリターンが得られるのだから
こんないいことはありませんよね。

車の運転中とか、
電車の移動中とか、
行う場所を決めておくと
忘れずに習慣化しやすいです。

普段から気分よく過ごしたい、
幸運に恵まれたいと思うなら、
ぜひ感謝の習慣を身につけてくださいね。

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